事例紹介
~銅管に空いた針一本分の穴~
築53年のマンション(24戸)にて、メーターボックス内で漏水が発生していて、すぐ修理へ来て欲しいとの電話がマンションの管理組合様からありました。
現場に駆けつけたところ、メーターボックス内から音がして、給湯配管から漏水しているのを発見。原因は、銅管で組まれたボイラー系統の給湯配管が腐食して針一本くらいの小さな穴が空いていることでした。
最近は、架橋ポリエチレン管での配管が主流であるため、銅管を修理する材料が手元に無く、止水テープでの応急処置を行い、現場を離れました。
1週間後、修理材料が入荷したため、すぐにマンションへ伺いました。
修理には、既存の銅管を切断して、新しい配管にする必要がありますが、ボイラーの停止が必須となります。
このマンションはボイラーを通じて、各戸のお客様に給湯しているため、24戸全てのお客様に対しての周知が必要であり、前日に周知・確認を確実に行いました。
その際にも、『まだ直って無くて不安です。』とお言葉を頂きましたが、『明日修理に伺って確実に直します。』と申し上げると、お客様も笑顔になられました。
修理作業については、銅管を用いる場合、溶接作業が必要になりますが、狭いメーターボックスでの溶接作業は困難な為、あらかじめ寸法を確認し事前に溶接して配管を持っていくことで、なるべくメーターボックス内で溶接をしない方法を選択しました。
これにより、本来1日想定の工事を、半日で完了することができ、ボイラーも復旧して、修理完了の旨をお客様に周知させて頂く際にも、『もう工事完了したんですか?ありがとうございました。』とのお言葉を頂き、問題なく、工事を完了させることが出来ました。
銅管の場合は、経年劣化による針一本くらいの微細な穴開きでも、漏水が発生してしまい、修理にも少し時間が掛かるため注意が必要です。
~マンションの階下へ水漏れ~
管理人様から階下へ水漏れしていると電話が入りました。築28年のマンションです。
流し台をはずすと、床下で水漏れを起こしていました。
給水配管は鋼管で(お湯は銅管)、そこから水がにじんでいました。
鋼管のネジをはずし、管内部を見たところ、管内部は錆でびっしり詰まっており、配管もグラグラしていました。
内径2cmの管が約8mmくらいしか空いていません。
ネジ部分の腐食が原因で水漏れしていました。
大きく床を壊すことを覚悟したが、最小範囲の床を壊すだけで修理ができました。
水漏れは一旦修理できましたが、それでも他の部分に不安があるようで、住んでいる方から水の出が
ここ5年ほど前から悪いので困るから何とかしたいが、全面的に床をめくるのなら排水管や給湯管も交換したい
といわれる。
どこをどうしたらよいのか、どこへ頼めばいいのかと困惑されている様子だったので、理事会に相談して皆さんで
相談されたらいいのではと申し上げた。
理事の方に修理の内容を報告し、今回取りはずした古い配管をサンプルとして提出しました。
理事からは近い将来、給水管の全面改修の話が出ていますとのことでした。
数か月後、給水配管全面改修工事を当社でお願いしたいと依頼があり、無事に工事を完了いたしました。
~マンション共用水道料金が!!~
とあるマンションの管理組合様から調査の依頼がありましたのでご紹介します。
マンションの水道メータが例年よりも『900立方メートル多く』表示されているので漏水調査してほしいとのこと。
2ヶ月で900トンは大きな漏水です。しかも水道料金が18万円以上とのことです。
現場にて埋設部分の共用水道系統を調査するが、この系統での漏水ではなかった。
引き続き消火栓系統(消防隊専用連結送水管設備)を耐圧試験したところ、激しく圧力が低下しました。
露出部分での漏水はみられませんので、地中部分での漏水と判断。
25年以上経過すると、地中埋設部分の漏水事故は多くなります。
その後、マンション管理組合様からの依頼を受けて、当社にて連結送水管改修工事を行いました。
~地中給水管が破裂してマンションが断水騒ぎ~
大型マンション(170戸)の管理組合様から『昼ごろに駐輪場に水が出て、水道局が調査にきたが不明なので
見に来てほしい』との電話ありました。
図面を見せていただいたところ、その場所には水の配管が通っていない。
いったん会社へ引き上げ調査方法を検討、明日床をこわして、探査カメラを入れることになりました。
ところがその日の夕方6時頃、管理人さんから『駐輪場や通路に大量の水が吹き上げているから大至急来てください』
と緊急の電話が入った。
急ぎ駆けつけると滝のように水が流れている状況で、住人の子供たちは『プールだぁ』とはしゃいでいる始末。
数ヶ所の土間の継ぎ目から水が吹き上げている状況でした。
消火管のバルブを閉めたり、引き込みバルブを閉めたりして、2時間ほどあちらこちらを調査していたら、ようやく漏水系統が
わかりました。
このマンションは3棟あり、受水槽が1基、高架水槽が2基、消火立て管系統は7本と複雑な水配管システムでした。
築後25年で無論一度も更新、改修工事の履歴はありませんでした。
結局破損していたのは、別の棟に供給されている本管系統でした。
通常は屋上で分離供給されているのですが、地中を通って、また上の階へ向かう方式になっていました。
その夜は断水と復旧を繰り返す状態で使用していただき、また大量の赤水も出て住民の方は事態がわからず、
混乱するばかりでした。
翌日、屋上の管から仮配管をおこない仮設給水で復旧いたしました。
地中の漏れ箇所は数ヵ所に及んでおり、部分修理ではなく別棟系統の地中部分をすべて仮設配管で処置しました。
さらに消火栓系統について後日水圧検査したところ、地中で2箇所の漏れがありました。
その後、管理組合様へ低コストで最良の改修方法を提案したところ、ぜひ同和設備で施工してほしいとのことで、
給水管改修工事と消火管埋設部の配管交換工事を当社にて施工いたしました。